意外と知らない?建築用語「巾木」と「廻り縁」の役割と魅力を解説!
西尾市でリフォーム&リノベーションを行う「こもれびデザインホーム」です。
新築やリフォームの打ち合わせの中で、耳慣れない建築用語に戸惑った経験はありませんか?
その中でも特に、「巾木・幅木(はばき)」や「廻り縁(まわりぶち)」という言葉は、一般の方にはあまり馴染みがないかもしれません。
しかし、これらの部材は、住まいの見た目や機能性に大きな影響を与える重要な存在。
この記事では、巾木・廻り縁の役割や種類、デザイン的なポイント、リフォーム時の注意点などを、わかりやすく丁寧に解説します。
これから住まいづくりを検討している方や、内装にこだわりたい方に役立つ内容です!
そもそも「巾木」とは?

巾木の基本
英語で「baseboard(ベースボード)」とも呼ばれ、室内の仕上げ材の一つとして欠かせません。
壁の下端部分をぐるりと囲むように取り付けられており、見た目のアクセントとしての効果だけでなく、壁を保護する実用的な役割も担っています。
巾木の主な役割
- 壁の保護
掃除機をかけたり、家具を動かしたりする際に、壁の下部にキズがつくことがあります。巾木はそうした衝撃から壁を守るクッションの役割を果たします。
- 納まりをキレイに整える
フローリングと壁の間には、施工上の都合で数ミリ~1cmほどの隙間が必要になります。この隙間を隠して、空間の見た目を整えてくれるのが巾木です。また、隙間風やゴミ、ホコリの侵入を防ぐ効果もあります。
- インテリアのアクセント
壁や床の色と合わせたり、あえてコントラストをつけたりすることで、空間全体の印象を大きく左右します。
巾木の種類と素材
巾木は、デザイン性と機能性を考慮してさまざまな素材・形状からえらぶことができます。
主な素材
- 木製(無垢材・集成材・MDF)
温かみがあり、木目調のインテリアに調和します。塗装も可能で、自由度が高い素材です。
- 樹脂製(塩ビなど)
水まわりに強く、コストも比較的安価。掃除がしやすいのも特徴です。
- アルミ製
モダンでスタイリッシュな印象を与えます。オフィスやデザイン性の高い住宅に採用されることもあります。
高さやデザイン
一般的な住宅では高さ6cm前後がスタンダードですが、最近ではハイタイプ(10cm以上)やロータイプ(3cm以下)の巾木も人気があります。床材と色を揃えることで一体感を出したり、あえて壁と同色にして巾木を目立たなくしたりなど、デザインの工夫次第で空間の印象が大きく変わります。
次に、「廻り縁(まわりぶち)」とは?

廻り縁の基本
廻り縁とは、天井と壁の境目に取り付ける部材です。巾木が床と壁の境界を処理するのに対し、廻り縁は天井と壁の境界を美しく納めるための部材になります。
「廻縁(まわりぶち)」「天井廻り縁」「廻り子(まわりこ)」とも呼ばれ、和室や洋室を問わず多くの住宅で使用されています。
廻り縁の役割
- 天井と壁の見切りを美しく仕上げる
天井クロスや壁紙との境目がキレイに整い、仕上がりの質感が上がります。
- クロスの隙間をカバー
天井と壁の取合い部分は、施工時に微妙なズレや隙間が生じやすい箇所。廻り縁でカバーすることで、そうした不具合を見えにくくします。
- 装飾効果
特に洋室では、クラシックな装飾モールディングとして使用され、空間に格式や重厚感を与える場合もあります。
廻り縁の種類とデザイン
廻り縁も、素材・形状・色によって印象が大きく変わります。
主な素材
- 木製(無垢材・MDF)
ナチュラルテイストや和モダンの住宅に最適。塗装もできるため、壁色に合わせることができます。
- 樹脂製
クロスや塗装とのなじみがよく、施工が簡単。白など明るい色が多く、現代の住宅に多用されています。
- 石膏モール
洋風のクラシックな意匠建築に用いられ、装飾性が非常に高いのが特徴です。
巾木と廻り縁の違いまとめ
| 項目 | 巾木 | 廻り縁 |
| 取り付け位置 | 床と壁の境目 | 天井と壁の境目 |
| 主な役割 | 壁の保護・納まりの調整 | 見切り・装飾 |
| 一般的な素材 | 木、樹脂、アルミなど | 木、樹脂、石膏など |
| デザイン性 | 控えめから装飾的まで幅広い | シンプル~装飾モール |
リフォーム時に注意したいポイント

1.既存の巾木・廻り縁を活かすか、交換するかを事前に決める
- 壁紙や床材だけをリフォームする場合、既存の巾木・廻り縁が再利用できるか確認が必要です。
- 古くなっている、色あせている場合は新調することで仕上がりが一気に美しくなります。
- 巾木を外すと壁を傷める可能性もあるため、慎重に検討を。
2.素材とデザインの統一性
- 巾木や廻り縁の素材や色が床・壁と調和しているかが空間全体の印象を左右します。
- 無垢材のフローリングなら木製巾木、モダンな内装ならスッキリした樹脂製巾木もおすすめ。
- 廻り縁も、和室なら和室の装飾、洋室ならシンプルな白のモールディングなど、部屋ごとに選び方が変わります。
3.高さ・厚みのバランスに注意
- 巾木は通常5~10cm程度の高さがありますが、最近は薄型タイプ(3~4cm)も人気。
- 廻り縁も、高さがあるとクラシック、薄いと現代的な印象に。
- 特に天井高や部屋の広さとのバランスを考慮しましょう。
4.設備との干渉に注意
- コンセント、スイッチ、ドア枠、カーテンボックスなど、巾木・廻り縁が干渉する位置にあることも。
- 事前の寸法取りと現場確認が必須です。
5.メンテナンス性を考える
- 巾木や廻り縁も経年劣化します。特に巾木は掃除機などでキズがつきやすい。
- 塗装仕上げなら再塗装も可能。樹脂製なら水拭きもできて清掃性が高い。
- 交換しやすい形状・構造にしておくと、今後のメンテナンスも楽になります。
トレンドとしての「巾木・廻り縁レス」
最近では、「巾木を付けない」「廻り縁をなくす」といった、『“見切りレス”な空間設計』も増えてきました。

メリット
- よりミニマルで洗練された空間になる
- 空間全体が広く、すっきりと見える
デメリット
- 施工精度が高くないと、仕上がりに影響
- 汚れやキズがつきやすく、保護効果は薄れる
設計段階で十分な検討と打合せを行うことが大切です。
まとめ|小さな部分が、空間全体の印象を決める
巾木や廻り縁は、面積的にはわずかですが、住まいの完成度や雰囲気を大きく左右するパーツです。
インテリアのテイストに合わせて、素材やデザインを選ぶことで、より洗練された空間を演出できます。
特にリフォーム時には、床材やクロスと一緒に見直すことで、統一感のある美しい仕上がりになります。
「なんとなく選んでしまう部材」ではなく、「意図をもって選びたい部材」として、巾木・廻り縁にもぜひ目を向けてみてください。
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